肺炎球菌ワクチンについて①
2017年10月15日
肺炎は日本人の死因の中で、がん・心疾患に続き3番目に多い病気で、亡くなる方は年間約12万人にも達します。どんなに元気な高齢者の方でも加齢とともに免疫力が低下し、肺炎にかかる可能性が高くなるため、死亡する方の約97%が65歳以上の方となっています。また、糖尿病、心疾患、呼吸器疾患、腎不全などの慢性疾患をお持ちの方や、他の疾患の治療により免疫力が低下している方、たばこを吸っている方などは、健康な方よりもさらに肺炎にかかりやすく、重症化しやすい傾向にあります。
胃腸炎について
2017年6月2日
インフルエンザの感染が終息するとともに胃腸炎が増えてきました。胃腸炎の多くはウイルスが原因で、このウイルスが体内に入り込み感染を生じることで嘔吐や下痢、発熱が起こります。治療の主軸は脱水症に対する治療です。嘔吐や下痢、発熱を生じることで脱水症が悪化し、この脱水症が病気の回復を妨げる一因となります。水分摂取は、大量に飲水をすると嘔吐を引き起こすので、少量の水やイオン飲料を半分ほどに薄めて常温で複数回に分けて飲んでいただければと思います。
インフルエンザの就業・出席停止期間について
2017年1月24日
ここ数日、インフルエンザと診断される方が増えています。特に亀戸地区の小学校ではインフルエンザのために学級閉鎖になるクラスも出ています。そんな中、皆様から聞かれる質問に何日間就業・出席停止が望ましいか?というものがあります。
要点は2つです。
①発症後5日が経過していること
②解熱後2日が経過していること
の2つをともに満たした日から就業・出席は可能です。
発症とは発熱した日のことを指し、発熱が始まった日は含まず、翌日からを発症第1日目と考えます。
このため、来院された時点では解熱後2日がいつからが判らず就業・出席再開の正確な日程は判りません。ただ、最近の抗インフルエンザ薬の多くが投与1-2日間程度で解熱することから①発症後5日が経過していることで計算することが多いのが実情です。
あけましておめでとうございます
2017年1月4日
今年も宜しくお願いいたします。さて新年1回目のブログはインフルエンザについてです。年末より徐々に増えており、当院でも1日で10人以上が陽性となった日もありました。例年ですと、寒さが増す1月下旬から2月がピークを迎えますので、これから徐々にかかってしまう方が増えていくものと思われます。症状は圧倒的に発熱と関節痛が多く、多くの方で38度以上の高熱となります。診断は鼻から綿棒を入れて、鼻汁内のウイルスを調べる検査です。少し痛いですが10分程度で検査結果は判明します。疑わしい方は是非早めに検査を受けて頂くように説明しております。