前田健さんの訃報を聞いて

タレントの前田健さんが44歳の若さで亡くなりました。死因に関しては推測の域を出ないので、言及するのは難しいですが、まず間違いないこととして心臓が原因で亡くなられた可能性が高いということです。
厚生労働省の報告では突然死の74%が心臓由来とされており、内訳は心不全35%、急性心筋梗塞26%、不整脈が12%とされています。実際はこれらの疾患の複数以上が絡み合って死に至ることが多いです。
このため40代でも胸痛や動悸、胸部不快などが生じた際には早めの受診が必要となります。

shinpai_shinzou

大震災の時に増える心臓病

熊本で大地震が起こり、多くの方が被災されました。今までも阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災で経験した中で、明らかに多くなる心臓の病気が2つあります。エコノミークラス症候群とたこつぼ心筋症です。前者は狭い車内や居住スペースにいることで足の静脈に血の塊ができてしまい、肺に飛んで行くことで肺梗塞という病気を生じます。後者は強い心身のストレスにさらされることで、心臓の動きが悪くなり心不全や心臓破裂を生じる病気です。たこつぼ心筋症は近親者の不幸やショックな映像を見ることでも起こりますので、直接被災されていない方でもテレビの映像などで生じることがあります。どちらも命に影響を及ぼすことがあり、注意が必要です。

body_shinzou_bad

弁膜症治療はカテーテル治療がメインに

臨床医学雑誌で最も有名なnew england journal誌4月号にカテーテルによる大動脈弁治療と外科的手術療法の治療成績が同等であったとの論文が掲載されました。カテーテルによる大動脈弁膜症の治療は昨年より日本でも保険治療が行われており、今後ますます症例が増えることが予想されています。より体への負担が少ない治療方が広まっていくことは、大変いいことです。一方で、日本人特有の弁の大きさの問題などがあり、そのままこの結果を日本人に当てはまるのは少々無理があるかもしれません。

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1514616

 

image

 

これからの高コレステロール治療は注射で!?

今年、3月から高コレステロール血症の患者様にPCSK9阻害薬の注射という新たな治療法が加わりました。実際は、家族性高コレステロール血症または内服抵抗性の難治性患者様に対しての使用のため、多くの高コレステロール患者様には無縁です。4週に1度のペースで注射するのですが、高額なことも難点です。とはいえ内服抵抗性の患者様でも悪玉コレステロールがさらに下がったという報告が出ています。今後実際の現場での使用成績が注目されます。

image

クリニック開院

本日無事にクリニックが開院し、初日から多くの患者様に来院頂きました。地域に根差したクリニックとして頑張っていこうと思っています。今後も何卒よろしくお願いいたします。

IMG_1583

ページトップへ