狭心症についてー心臓カテーテル検査

心臓カテーテル検査の具体的な方法ですが、カテーテルを心臓まで到達させるためには体の表面を走る動脈に針を刺す必要があります。針を刺しやすい動脈として、手首にある橈骨(とうこつ)動脈、肘の小指側を走る上腕動脈、足のつけ根にある大腿動脈の3か所が一般的に利用されます。橈骨動脈は普段、脈を触れる際にもよく利用される血管で、昨今のカテーテルの狭小化や検査後の止血の簡単さを考慮して多くの症例で使用されております。動脈に針を刺し血液の流れとは逆にワイヤーという針金を進めて、それに沿わせてカテーテルを大動脈から冠動脈の入り口まで進めます。そこから冠動脈に造影剤を流して撮影することで、その場で病変を認識でき、実際に病気があった場合にはそのままカテーテル治療に移行することもあります。一部の病院では日帰り検査も出来ますが、多くの病院で1泊2日の入院になることが多いです。検査の合併症としては大動脈の壁についている動脈硬化の破片をカテーテルで削って脳や腎臓、足の血管などに飛ばしてしまうカテーテル塞栓症、造影剤によるアレルギーや腎機能の低下などがありますが、頻度はそれほど高くなく、比較的安心して検査を受けて頂ければと思います。

狭心症について

心臓は全身に血液を送り出すポンプの役目をしており、送り出された血液は体中の細胞で栄養として利用されます。心臓は1日10万回も動き続けておりますが、その心臓の周囲には心臓自身の筋肉に栄養を送っている冠動脈という血管があります。この冠動脈が詰まりかかるのが狭心症です。検査には負荷心電図、心臓CT、心筋シンチグラフィー、心臓カテーテル検査などで診断します。心臓カテーテル検査は実際に冠動脈までカテーテルという直径2mmほどの細い管を運び、血管造影剤を冠動脈に流してレントゲンで撮影するものです。

胸の痛みと息苦しさ、どんな原因が考えられる?

この記事を監修しました。

胸の痛みと息苦しさがあったときにまず鑑別することは心臓と肺の病気です。ご一読頂ければ幸いです。

https://www.ishamachi.com/?p=37044

 

歯が痛いは心臓病の予兆?

今朝のダイヤモンドオンラインに『心臓病の約6割超「心臓病」の予兆が現れる意外な部位http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160730-00097257-diamond-soci』との記事が掲載されました。

中身を見ると心臓病の症状は胸痛や動悸ばかりではなく、肩の痛みや嘔吐、上腹部痛、肩の痛みで起こることがあるとの記載内容でした。

内容はほぼ正しく、実際歯の痛みや肩の痛み、上腹部の痛みで調べたら心筋梗塞であったことなどは、私たち専門医からしてみると、さほど珍しいことではないです。とはいえ、歯が痛いだけでは歯医者さんに行きますので、数ある症状からいかに心筋梗塞の患者様を探しだすのは私たちの力量の問われるところです。

実際には、それ以外の症状を丁寧に聞くことや、リスクファクターと言われれる喫煙、糖尿病、高脂血症、高血圧などが実際にあるかを調べていき、それらが重複すると心臓病を生じている可能性はおのずと高くなります。こういったことを総合的に考え、日々私たちは診察をしております。

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レビュアー(reviewer)の依頼が来た

レビュアーという言葉を皆様ご存知でしょうか?

これは論文の査読をする人のことです。STAP論文問題の時にも騒がれていたので、その時に聞いた方も多いと思います。これは提出された論文を評価して、その論文が雑誌に掲載されるのに値するか判断する人のことをさします。一つの論文につき2人から4人が担当し、編集部からその分野の専門家のところにレビュアーをやりませんか?とオファーが来ます。私の元にも2-3ヶ月に1度のペースでアメリカのカテーテル治療学会からこのオファーが来ます。オファーされるには当然、その雑誌を含め何度か自分が論文を書く側で掲載されていることが一般的で、私も何回かアメリカのカテーテル治療学会に論文を掲載されたためにオファーが来ます。メールは以下のような書き出しです。

Dear Dr. Araki:
I would like to invite you to review Manuscript # ・・・・ entitled “・・・” for the Catheterization and Cardiovascular Interventions.

”~”の論文がカテーテル治療学会の雑誌に掲載するに値する論文か評価してほしい

といった内容です。

もちろん、無償であり、論文を書いた側は世界中の誰が評価してくれたかはわかりません。とはいえ、良い論文が掲載され、それを世界中の人が読めば、その検査や治療は世界中に広がっていきます。

このために、私は積極的にレビュアーを行っており、普段から専門的な知識を蓄えておかなければいけないと思っておりstudy_daigakusei_manます。

 

 

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