高齢者糖尿病の血糖コントロールについて

糖尿病は加齢とともにインスリン分泌能が落ちることから、年齢を重ねるごとに増悪傾向になることが知られています。一方で加齢で肝臓や腎臓などの臓器障害も増えていくことから薬の作用など高齢者には特別な配慮が必要になります。また認知症があるか、一人暮らしか、食事は自分で作るか、歩けるかなどによっても薬の内容やどの程度を糖尿病の改善目標にするかなど気にする点が増えていきます。一般的には高齢者は低血糖への注意がより必要となります。このために目標値は若い方よりも高めに設定されることが多いです。

痛風について②

痛風の治療は大きく分けて食事療法と薬物療法に分けられ、尿酸値が7.0mg/dLを超えると注意が必要です。食事療法としては尿酸値を上げてしまうプリン体の多い食事を控えるようにします。特にビールを中心とした飲酒はアルコール自体にプリン体が多いことに加え、あん肝、カツオ、レバーなど、酒の肴として好まれるものにもプリン体が多いことから、より気をつけなくてはいけません。ウオーキングやストレッチなどの有酸素運動や1日2L以上の水分摂取も効果があります。以前に痛風発作を生じたことがある方や腎障害などの合併症がある方、尿酸値が9.0mg/dL以上の方には薬物による治療が必要となります。以前は「ぜいたく病」と呼ばれていた痛風ですが、ぜいたくな生活をしていなくても偏った食生活をしていると病気になってしまいます。バランスの良い食事と継続的な運動を心がけましょう。

痛風について①

痛風は尿酸という物質が足の親指のつけ根などの関節にたまり結晶になって沈着することで痛みを生じる病気です。痛風が生じる前の尿酸値が高い状態を、高尿酸血症と言いますが、尿酸の結晶がただ関節に沈着しているだけでは痛風発作は起こりません。心身に大きなストレスをともなう動作や運動、急激な尿酸値の変動などがきっかけとなり、関節に付着していた結晶が剥がれ落ちます。それを白血球が異物と認識して、炎症反応を生じることで激しい痛みとなります。痛みが激しい時は、歩行できないほどの激痛となりますが、1週間から10日たつと次第に治まり、ついには全く症状がなくなります。このため痛みが終わると、これといった治療をしない方も多いのですが、高尿酸血症の状態が続くと痛風発作を繰り返すばかりではなく尿路結石や腎障害、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患を生じることがあることからも治療が必要となります。

世界糖尿病デー

本日11月14日は世界糖尿病デーです。国内はもちろん、全世界で糖尿病は増え続けております。推計患者は国内では1000万人、予備軍を含めると2000万人に達するとされ、全世界には4.2億人が糖尿病とされております。
外来で「父母が糖尿病でわたくしも心配です」とよく話される方がおりますが、ここまで患者が増えると遺伝だけの問題では片付かなくなると思います。2型糖尿病の多くは生活習慣に問題があるために、今日が自分自身や周りの方の食生活や運動習慣を見直すきっかけの日になって頂ければと思います。

糖尿病の診断について2

採血にて「空腹時血糖値」が126 mg/dl以上かつHbA1c 6.5%以上にて糖尿病と診断されます。一方で、どちらかだけがこの基準を満たしている場合は「糖尿病型」と言われ、別の日にもう一度採血を行って診断します。「空腹時血糖値」が110 mg/dl未満では正常型とされていますので、「糖尿病の気がある」というのは一般的には「空腹時血糖値」が110 ~ 126 mg/dlの境界型糖尿病にあたる方やHbA1c 6.0 ~ 6.5%の方に対して言われることが多いと思われます。この程度の数値でしたら薬での治療は行わず、食事療法や運動療法をまず行っていただくのが一般的です。健康診断では採血以外に採尿も行われ、尿糖も調べられると思います。ただ、尿糖は血糖値が160 ~ 180 mg/dlを超えるようにならないと検出されないとされることから、糖尿病の目安には用いられることはあっても診断には用いられていません。

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