心筋梗塞の症状について

症状としては前胸部の痛みが主に起こります。胸の重苦しい痛みや肩や背中、首まで広がる痛みが数十分にわたって長く続きます。動悸、息切れ・呼吸困難、不整脈、吐き気、冷や汗、顔が青白くなる、奥歯の痛みが主なものですが人によっては、肩や指先の痛み、上腹部の痛みを訴える方もいます。
一方で、高齢者、糖尿病の方、腎臓病の方などでは痛みの痛覚が鈍っているために痛みを感じない方も少なくありません。専門用語では無症候性心筋虚血と呼び、年々増えております。後日になり心電図異常で気づかれることが多いです。

心筋梗塞とは

心筋梗塞は心臓の周囲にある冠動脈という血管が完全に詰まってしまう病気です。冠動脈を含め血管はだんだん老化していき、弾力のあった血管は硬く脆く傷つきやすくなっていきます。そこに、肥満やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値が高い、高血圧などの状況が重なると血液が脂肪分でドロドロになり、傷ついた血管の壁に脂肪が溜まっていきます。脂肪が壁にへばりついて厚さを増すと血管の内側の幅が狭くなり、血液の流れが悪くなります。この血管の状態を動脈硬化と言います。動脈硬化が起こると血液が流れにくくなるので、血管の中で血の塊を形成することがあります。この血の塊は血栓と呼ばれます。

心臓の血管に動脈硬化が起こって血栓ができ遂には破裂して血管に詰まると、詰まった先の血管には血液が流れなくなり、心臓の筋肉に栄養や酸素が運ばれないため心臓の筋肉が死んでしまいます。これが、心筋梗塞です。

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