禁煙外来について。女性の受診が増えています。
2016年5月30日
禁煙外来に来られる患者様も開院以来、順調に増えています。男女比を考えると特に女性の方が多いです。これから妊娠を希望される方や子供に言われて禁煙を決心されたお母さんもいらっしゃいました。ニコチン依存症患者に対して禁煙補助薬の内服適応は1日の本数×吸ってきた年数を掛け合わせて200以上の患者という決まりがありましたが、若年の喫煙者が増えているとのことから、本年4月より35歳未満はこの決まりがなくなりました。20代や30代前半の方で禁煙に挑戦したい方には朗報で、実際にこの世代の禁煙希望者も多いです。
糖尿病の新薬ー週一回の内服や注射について
2016年5月27日
糖尿病を改善させる薬の種類がすごい勢いで、増えております。大きなグループとしてDPP-Ⅳ阻害薬、GLP1受容体作動薬、SGLT2阻害薬と続き、それぞれ数種類ずつが使用できるようになっております。さらに、このたび週1回の内服でよいDPP-Ⅳ阻害薬と週1回の注射でよいGLP-1受容体作動薬も使用できるようになりました。週1回の内服は骨粗鬆症の薬ではありましたが、糖尿病薬を含めた生活習慣病薬では初めてです。普段他に薬を飲まれていない壮年の方などが内服のいい適応と思われます。
睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックについて
2016年5月21日
開院依頼、いびきや無呼吸を周囲の方より指摘されて来院される方が大変多いです。特に日中の眠気を伴っているときは、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高くなります。当院でも受診時に日中の眠気の状況を○×形式でチェックして頂いております。これは、ESSという睡眠評価で、0点:全く眠くない、1点:時に眠い、2点:しばしば眠い、3点:眠くなることが多いの4段階に分けて自己採点をします。皆様も、以下の状況をチェックして、その数字を足してみてください。①座って読書をしているとき、②テレビを見ているとき、③公の場で座って何もしていないとき(会議など)、④1時間続けて車に乗せてもらっているとき、⑤午後横になって休息するとき、⑥座って人と話すとき、⑦昼食後に静かに座っているとき、⑧運転中に2-3分止まっているとき。以上の8項目での点数を足して、11点を超える方は日中の強い眠気があると判断します。是非睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることをお勧めいたします。
採血は空腹時がいいか?
2016年5月13日
患者様からよく聞かれる質問に採血は空腹時がいいのか?があります。実際、健康診断などでは空腹時で来院をされるように説明を受けることが多いと思います。
これは血糖値やコレステロール、中性脂肪値が食事の影響に左右されるからです。
一方で、食前の血糖値や中性脂肪値よりも食後の血糖値や中性脂肪値の方が重要であり、糖尿病や高脂血症の程度と関係して将来の心筋梗塞や脳梗塞と関係しているとの報告があります。また、朝食を抜いた際に内服している薬をどうするのか?飲まないならいつ飲むか?糖尿病の薬はどうするか?など注意点が増え、患者様の負担も増えます。
当院ではホームページ内の”よくある質問”にあるますように健診以外でしたら食後で構わないとお話ししております。その代わり、食後何時間後の採血かを教えて頂いて現状を評価するようにしております。
インフルエンザB型の流行について
2016年5月6日
インフルエンザB型が当地域でも流行っております。毎日一人は陽性が出ています。A型との違いを述べますと、B型は高熱が出にくく、37度の前半の熱であることが多い、消化器症状にあたる下痢などの症状が多いなどの特徴があります。高熱が出にくく、受診まで日数がたってから来院される方も多いです。インフルエンザは風邪と違って抗ウイルス薬を用いた治療法があるために正確な診断がより重要です。