弁膜症治療はカテーテル治療がメインに

臨床医学雑誌で最も有名なnew england journal誌4月号にカテーテルによる大動脈弁治療と外科的手術療法の治療成績が同等であったとの論文が掲載されました。カテーテルによる大動脈弁膜症の治療は昨年より日本でも保険治療が行われており、今後ますます症例が増えることが予想されています。より体への負担が少ない治療方が広まっていくことは、大変いいことです。一方で、日本人特有の弁の大きさの問題などがあり、そのままこの結果を日本人に当てはまるのは少々無理があるかもしれません。

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1514616

 

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ガイドラインについて

皆様、ガイドラインというのをご存知でしょうか?これは学会が中心となって作成した診断並びに治療方針のまとめです。医学書などの教科書でも知識は入るのですが、日常臨床では日々新しい情報が増えていくために教科書では情報が遅すぎるのです。このために、疾患別に分けてそれぞれの分野の専門家が集まり、現時点での知見をまとめているのです。これの何が素晴らしいか?
それは無料だということです(日本循環器学会の場合。学会によっては有料のところもあります)。
1疾患あたりPDFデーターで100ページ近くありますが、ダイジェスト版もあります。循環器の分野だけでも心筋梗塞、高血圧、不整脈とほぼ網羅されています。これは医療従事者のみならず自分自身が患者やその家族になった場合には必要そうなところだけ読むだけでも大変参考になります。ネットの噂に踊らされるよりもこういった情報源が確かなもので病気を知ることが、確かな知識をえる手助けになります。 このガイドラインについても今後このブログで触れて行こうと思います。

http://www.j-circ.or.jp/guideline/index.htm

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