花粉症についてーインペアード・パフォーマンス
2018年2月1日
抗ヒスタミン薬で最も困った副作用が眠気です。普段ヒスタミンは脳に作用し、活性化させる役割を担っていますので、この働きを阻害してしまうと脳の働きが低下して、眠気を生じます。強い眠気を生じなくても、自分では気づかない程度の集中力や判断力の低下、だるさを生じることがあり、この状態をインペアード・パフォーマンスと呼びます。特に、抗ヒスタミン薬が開発された当初の第1世代抗ヒスタミン薬では、この眠気やだるさが強かったことから、その点を改良した第2世代抗ヒスタミン薬が販売されました。最近では第2世代の抗ヒスタミン薬も市販され薬局で直接購入できるようになってきております。また医療機関で処方される第2世代抗ヒスタミン薬にも昨年からビラスチン、デスロラタジンという2剤が新たに加わり、より眠気を抑えることが出来るようになりました。