高血圧の薬物療法についてーその1

薬物療法に用いられる降圧薬には、一般的にはカルシウム(Ca)拮抗薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、利尿薬、β遮断薬(含αβ遮断薬)の5種類があります。患者さんの病態や検査の値をみて、適する降圧薬を選択し、降圧目標を目指しますが、単剤で降圧目標を達成することができない場合には併用を試みます。また剤形も錠剤だけではなく顆粒や貼付剤といった貼り薬もあり、使い分けも出来ます。

高血圧の治療について

 高血圧の治療は、食事、運動、薬物療法が中心となります。食事療法の中では減塩が最も重要なことです。塩分は、血圧を上げる最も重要な因子であることから、目標値としては、塩分を6g/日以下にすることが理想と言われています。日本人は塩分摂取量が多いといわれていますので、特に注意が必要です。野菜や果物を積極的に摂り、コレステロールや飽和脂肪酸を含む食品の摂取やアルコール依存症摂取は控えめにしましょう。生活習慣の修正では血圧が下がらないケースや、高血圧のリスクが多く最初から降圧薬で対応することが必要なケースでは、降圧薬による薬物療法が行われます。

 

 

ダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法について

アレルギー性鼻炎と診断された患者さんの多くがダニのアレルギーとされています。特に、ダニの死がい・フンはハウスダストアレルギーの主要な要因と考えられています。通年性アレルギー性鼻炎の原因となる主なダニは、ヤケヒョウヒダニと呼ばれる小さなダニです。ご存知のように家の中の暖かく、湿気のある布団や絨毯、畳などを好みます。これらのダニのフンや死がいが原因となり、くしゃみや鼻水、かゆみ、咳などのアレルギー症状を引き起こします。ダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法はダニを原料とするエキスを少量から服用することによって体を慣らし、ダニによるアレルギー性鼻炎の症状を和らげます。アレルギー症状の有無にかかわらず、毎日、長期間にわたり継続して内服する必要があります。

スギ花粉症の舌下免疫療法について

日本でスギ花粉症が多い理由に、スギの人工林が多いことに加え、地球の温暖化や都市部のアスファルト化なども関係していると言われています。スギの舌下免疫療法はスギ花粉のエキスをいて治療を行います。1日1回、少量から服用をはじめ、2週間は徐々に増量し、その後は決まった量を数年にわたり継続して服用します。初めての服用は、スギ花粉が飛散していない時期に、クリニック内で行い、2日目からは自宅で服用します。治療薬を舌の下に置き、数分間、保持したあとに飲み込みます。その後5分間はうがい・飲食を控えます。スギ花粉症においては約8割の方で症状が軽くなるとされています。

アレルギー免疫療法について

今年は例年よりもスギ花粉の飛散が多かったせいか、昨年よりもつらい思いをした方が多かった印象です。わたしたちの体は普段より異物を排除して感染症などから体を守るために免疫を有しています。しかし、この免疫が花粉など体に害のないものに対しても過剰に反応してしまうことがアレルギーです。アレルギーが生じると、くしゃみや鼻水、かゆみ、咳などの症状が現れ、花粉症やじんましん、喘息、食物アレルギーなどが起こります。アレルゲン免疫療法は、減感作療法とも呼ばれ、アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から体内に入れることで、体を慣らしていき症状を緩和させる治療です。現在はスギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎などに対して行われています。

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