インフルエンザワクチンの不足について

昨日インフルエンザの流行が東京でも始まったと報道されました。今年はインフルエンザワクチンの不足もあり、流行が例年以上に広まるのではないかと懸念されております。インフルエンザは2~3日間は高熱が出ますが、その後はだんだん熱が下がってきて、4~5日かけて症状がよくなっていきます。しかし免疫能が不十分な5歳未満の子供、65歳以上の高齢者、妊婦、糖尿病、肺や心臓、肝臓や腎臓の慢性疾患を持っている人や、免疫を抑制する治療を受けているような人などでは、インフルエンザが重症化することや、肺炎などの合併症を引き起こすなどがあります。このような方々には特にインフルエンザワクチンを早く接種することが望まれますが、いまだ供給不足が続いており大変心配な状況です。

肺炎球菌ワクチンについて③

予防接種は1年を通して、いつでも可能で、再接種を希望される場合は、5年以上の間隔を空けて行うことになっており、接種してから約3週間で抗体(免疫)ができるとされています。65歳未満でも希望により接種可能ですが、定期接種は65歳以上の方、または60歳以上65歳未満で心臓や呼吸器疾患などの持病をお持ちの方が対象です。また毎年、冬になると流行するインフルエンザにかかることで免疫力や抵抗力が弱まると、肺炎を併発しやすくなることから、肺炎球菌ワクチンの単独接種だけではなく、インフルエンザワクチンとの同時接種も非常に有効とされています。

世界糖尿病デー

本日11月14日は世界糖尿病デーです。国内はもちろん、全世界で糖尿病は増え続けております。推計患者は国内では1000万人、予備軍を含めると2000万人に達するとされ、全世界には4.2億人が糖尿病とされております。
外来で「父母が糖尿病でわたくしも心配です」とよく話される方がおりますが、ここまで患者が増えると遺伝だけの問題では片付かなくなると思います。2型糖尿病の多くは生活習慣に問題があるために、今日が自分自身や周りの方の食生活や運動習慣を見直すきっかけの日になって頂ければと思います。

肺炎球菌ワクチンについて②

肺炎の原因は細菌やウイルスなどが、体に入り込んで感染症を起こすことに由来しますが、その原因菌で最も多いのが肺炎球菌です。肺炎球菌は主に小児の鼻や喉に住み着き、咳やくしゃみによって周囲に飛び散り、それを吸い込んだ人から人へと順次広がって感染していきます。肺炎球菌による肺炎は成人肺炎の25-40%を占めますが、肺炎球菌ワクチンの接種により肺炎を予防し、重症化を防ぎます。肺炎球菌には 93 種類の血清型があり、平成26年10月からの定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、肺炎球菌感染症の約7割を占める23種類の血清型に効果があるとされております。

肺炎球菌ワクチンについて①

肺炎は日本人の死因の中で、がん・心疾患に続き3番目に多い病気で、亡くなる方は年間約12万人にも達します。どんなに元気な高齢者の方でも加齢とともに免疫力が低下し、肺炎にかかる可能性が高くなるため、死亡する方の約97%が65歳以上の方となっています。また、糖尿病、心疾患、呼吸器疾患、腎不全などの慢性疾患をお持ちの方や、他の疾患の治療により免疫力が低下している方、たばこを吸っている方などは、健康な方よりもさらに肺炎にかかりやすく、重症化しやすい傾向にあります。

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