糖尿病の治療について
2017年2月13日
糖尿病治療において、血糖コントロールが長期となるために食事・運動・薬が重要です。現在、日本では7種類の糖尿病薬が使用されており、年齢、合併症、生活環境等を考慮して、どの薬を使用するかを判断しております。実際にある製薬会社の調査では医師の指示通りに内服が出来ていた糖尿病患者はわずか44.9%であったとの報告があるほどです。これらを踏まえ糖尿病の新規患者に対して現在、最も使用されているDPP-Ⅳ阻害薬は食事の前後に関係なく内服可能で、内服回数も1日1回でよいものが多く、低血糖発作などの副作用も以前の糖尿病薬より少なくなっております。さらに、2015年に発売された新しいDPP-Ⅳ阻害薬であるトレラグリプチン、オマリグリプチンに至っては1回服用すると効果は1週間持続するため、1週間に1度の服薬で十分となっております。肝心の効果に関しましても1週間に1度の内服で、従来型の毎日内服するDPP-Ⅳ阻害薬と同等の効果であることが確認されています。軽症の糖尿病患の方には最適です。
胸の痛みと息苦しさ、どんな原因が考えられる?
2017年1月30日
この記事を監修しました。
胸の痛みと息苦しさがあったときにまず鑑別することは心臓と肺の病気です。ご一読頂ければ幸いです。
https://www.ishamachi.com/?p=37044
インフルエンザの就業・出席停止期間について
2017年1月24日
ここ数日、インフルエンザと診断される方が増えています。特に亀戸地区の小学校ではインフルエンザのために学級閉鎖になるクラスも出ています。そんな中、皆様から聞かれる質問に何日間就業・出席停止が望ましいか?というものがあります。
要点は2つです。
①発症後5日が経過していること
②解熱後2日が経過していること
の2つをともに満たした日から就業・出席は可能です。
発症とは発熱した日のことを指し、発熱が始まった日は含まず、翌日からを発症第1日目と考えます。
このため、来院された時点では解熱後2日がいつからが判らず就業・出席再開の正確な日程は判りません。ただ、最近の抗インフルエンザ薬の多くが投与1-2日間程度で解熱することから①発症後5日が経過していることで計算することが多いのが実情です。
あけましておめでとうございます
2017年1月4日
今年も宜しくお願いいたします。さて新年1回目のブログはインフルエンザについてです。年末より徐々に増えており、当院でも1日で10人以上が陽性となった日もありました。例年ですと、寒さが増す1月下旬から2月がピークを迎えますので、これから徐々にかかってしまう方が増えていくものと思われます。症状は圧倒的に発熱と関節痛が多く、多くの方で38度以上の高熱となります。診断は鼻から綿棒を入れて、鼻汁内のウイルスを調べる検査です。少し痛いですが10分程度で検査結果は判明します。疑わしい方は是非早めに検査を受けて頂くように説明しております。