糖尿病の治療について

糖尿病治療において、血糖コントロールが長期となるために食事・運動・薬が重要です。現在、日本では7種類の糖尿病薬が使用されており、年齢、合併症、生活環境等を考慮して、どの薬を使用するかを判断しております。実際にある製薬会社の調査では医師の指示通りに内服が出来ていた糖尿病患者はわずか44.9%であったとの報告があるほどです。これらを踏まえ糖尿病の新規患者に対して現在、最も使用されているDPP-Ⅳ阻害薬は食事の前後に関係なく内服可能で、内服回数も1日1回でよいものが多く、低血糖発作などの副作用も以前の糖尿病薬より少なくなっております。さらに、2015年に発売された新しいDPP-Ⅳ阻害薬であるトレラグリプチン、オマリグリプチンに至っては1回服用すると効果は1週間持続するため、1週間に1度の服薬で十分となっております。肝心の効果に関しましても1週間に1度の内服で、従来型の毎日内服するDPP-Ⅳ阻害薬と同等の効果であることが確認されています。軽症の糖尿病患の方には最適です。

心筋梗塞はどんな症状が出る?

こちらのサイトを監修しました。
心筋梗塞は胸痛はもちろん、様々な症状から疑われます。冬は心筋梗塞の多くなる時期です。是非ご一読頂ければ幸いです。

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糖尿病の食事療法ー低炭水化物ダイエット

糖尿病の方より食事療法はどういったものがいいか、よく相談を受けます。これを食べたらいい食品や逆に、これを食べたらダメという食品は存在しません。腹八分、1日3回、薄味、野菜やキノコ類を中心とした食生活を勧めています。その中で、低炭水化物ダイエットは短期間で効果が出やすい食事療法です。ただ、極端な低炭水化物ダイエットには賛否両論あるために、お勧めしておりません。まずは夜のみごはんやパンを止めるプチ低炭水化物ダイエットでも十分効果が出ますので、そちらから勧めております。

 

糖尿病の診断について

健診や他院のデーターを持参され『私は糖尿病ですか?』と質問を受ける機会が大変多いです。実際、糖尿病の診断は複雑であり専門外の医師でも何となく認識している程度が現状だと思います。大変簡素化してお伝えすると空腹時血糖≧126かつHbA1c ≧6.5%以上では糖尿病と診断されます。これ以外に関しては、原則別日の再検査にて診断となります。よく「糖尿のけがある」と言われるのは空腹時血糖値が110~126までの方で、境界型糖尿病とされております。この2点を抑えるだけで理解は少しでも進みます。これ以上は複雑になるので医師と相談のうえ、診断、治療方針を決めていくのがいいと思われます。waist_man_fat

教えてドクター Part3

デイリースポーツで月1回のペースで掲載している「教えてドクター」の3回目です。今回は、高コレステロール血症とその治療に対してお答えしました。26日に発行されておりますが、下記のサイトからも見ることが出来ますので、ご一読頂ければ幸いです。

http://www.daily.co.jp/opinion-d/doctorqa/2016/10/28/0009611575.shtml

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